奪い合うのは自然の条理で

鹿児島といえば、GO!GO!の生まれ故郷である。

私はユウちゃんが大好きだ。

あの歌声も、音楽に対する姿勢も、喋ると実は舌ったらずなところも。


まさか自分が鹿児島に来るなんて思っていなかったから、

もしかしたら運命なのかもしれない。

ユウちゃん結婚して。

そんな冗談は置いといて。


私は正直GO!GO!よりもチリヌルヲワカが好きだ。

ユウちゃんの世界観が曲にも詞にも溢れていて、どっぷりとユウちゃんにはまることができるからだ。


中でも、私はアヲアヲという曲が大好きで、辛いとき苦しいとき、いつもこの曲を聴く。


「なりたいような自分になれずにそっと青い春は散る」

「そして今日も無駄な時間費やした こんな晴れた日に」


普通、自分を励ましてくれる歌って、

「明日はいいことあるよ」みたいなポップな歌詞だと思うのだけど、

落ち込んでいるときや、朝会社に行くのが憂鬱でたまらないとき、

ユウちゃんの歌うこの詞に、私はすごく励まされるのだ。


迷わず生きている人なんてきっとこの世にはいないし、

誰かを羨んだり、羨んで勝手に傷ついたりするのは普通のことなのだと、

改めて思わせてくれる。


ユウちゃんは私にとってのミューズだ。

就活のときも、鹿児島に配属が決まったときも、そして今も、

ユウちゃんの歌うアヲアヲに私は支えられてきたと思う。


私も、誰かを支えられる存在になりたいと思う一方で、

自分の生活で手一杯で、

気づいたら周りを心配させたり傷つけたりしている。

本当に、情けない。


いつかはユウちゃんみたいに、誰かのミューズになることができるのだろうか。

そうなりたいと思うのに、気づいたら、今日も無駄な時間を費やしてしまった。

こんな晴れた日に。